設立趣意書

1.名称

 本連合は,日本栄養学学術連合と称し,その英語名をFederation of Japanese Nutrition Societies:FJNS とします。

2.目的

 少子超高齢化と人口減少が進む日本において,国民の健康寿命を延伸し,一人ひとりがより良く生きる上で,栄養学の重要性は益々高まっています。栄養学は、人間の胎児期から高齢期に至る発育・発達の確保や老化の遅延,或いは病者を対象とした病気の治癒や健常者の健康増進等を目的に,人間(ヒト)の遺伝子,細胞,組織,臓器,個体,集団など様々なレベルで研究が行われています。また,人間の食べるという行為の対象物である食品の生産・加工・流通の各段階や食品そのものの機能性に関しても様々な研究が行われています。したがって,栄養学は総合的で発展性のある複合的な学術であり,すべてのライフステージ、あらゆる疾患の治療段階、あらゆる健康状態や身体機能において、栄養学からのアプローチが可能です。本連合は,栄養学の研究および社会における実践活動を円滑かつ効果的に推進するために,栄養学関係の学術団体が個々の活動を維持しつつ,情報交換・情報共有を行い,必要に応じて社会に対してアドボカシー(政策提言等)を行うなど,連携協働した活動を行うことを目的とします。連携活動を強化することにより,栄養学の学術としての質を高め,その成果をもって,日本人の健康寿命の延伸および生活の質の向上に寄与することをめざすものです。

3.活動

 連合に加盟する学術団体が個々の活動を維持しつつ,連携協働して,以下の活動を行います。
1) 栄養学の研究および社会における実践の質の向上にかかる活動
2) 栄養学の学術成果の積極的な社会への発信にかかる活動
3) 日本学術会議および国内外の学術組織との交流・相互協力
4) その他,本連合の目的を達成するために必要な活動

以上

2017年1月21日

 

日本栄養学学術連合設立趣意書(PDF)